パッシブハウスの特徴
建築舎は日本で初めて「ドイツパッシブ研究所」の認定を取得しました。パッシブハウスは2011年までにはEUの住宅スタンダードとなると言われ、近年ではアメリカや韓国にまで普及の運動が広がっています。この構造は換気風量の温度調節だけで空調が可能であり、アクティブな冷暖房器具が不要であるという意味合いから“パッシブ”の名が付けられました。 欧州に住む人々にとって通常の暖房器具とされるセントラルヒーティングが不要であることから“無暖房住宅”と呼ばれることもありますが、換気装置に冷暖房器具が付随しているのは紛れもない事実ですからパッシブハウスを間違っても無暖房・無冷房住宅と呼んではいけません。
また、パッシブハウスの認定を受けるためには
■住宅の性能として年間冷暖房負荷がそれぞれ15kwh/㎡以下
■家電を含めた暖房・給湯・換気・照明に要する一次エネルギーが120kwh/㎡以下
■気密性能として50パスカルの加圧時の漏気回数が0.6回以下
といった厳しい条件が課せられます。
壁の厚みは30cm、うち断熱材の厚みは24cmで石油を原料とした高性能の断熱材を使用すれば、断熱材の厚みはもっと減らすことが可能ですが、石油に依存しないための省エネ住宅を目指すため、木質繊維系の材料を使用しています。
30cmの壁厚には外壁の通気層・室内側の石膏ボードと気密シートの間に設備配管用スペースが設けられ、気密法にはスマートベーパーバリアと呼ばれる気密シートを採用。このシートは夏場に外部から侵入してくる湿気を室内側に逃す特性を持ちます。(夏場に室内を冷房+除湿している際に外部から侵入する水蒸気が気密シートの外側で結露するのを防ぐため) 基礎は逆ベタ基礎+外断熱を採用。これはパッシブハウス級の断熱性能では1階床下の温度が外気温に近づき、相対湿度が上がりカビ発生等の害を及ぼすことが懸念されるため、床下を一切排除した逆ベタ基礎となりました。
基礎部分の断熱はアメリカで開発されたシロアリを寄せ付けない発泡系断熱材を採用。 機械換気システムにはドイツ スティーベル社製を採用。顕熱交換率90%以上を誇る機種で、国内メーカーの顕熱交換率が50~70%であるのに対して、その性能の差は比べものになりません。この換気システムはバイパス機能を搭載し、熱交換による初夏のオーバーヒートを防ぎ、冷房運転開始を遅らせます。